KOMWORK

第三章 ナンパな恭介

=====サンクの書=====

そこはさ真っ暗で、獣の雄叫びがそこら中から聞こえる。

kom

鈍輔と素子さんの会話
「感心しているだけじゃない......英雄。本当に英雄!?」
『これからだよ。たぶん・・・。』

NINJIN

火の国アザラザ。
最近この国では人の出入り増えてきた。戦が近づいているようだ。外国人たちが必ず立ち寄る酒場がある。バー「飛んで火に入る夏の虫」 今晩もいろんななまりの会話が飛び交う。

東山

ギイ・・・。
バーの木製の扉が静かに開き、一人の男が現れた。とたんに、酒場の喧騒が止み、客はみな、その男一点に視線を集中させる。
燃えるような赤い髪、口元が隠れるほどまで大きな襟を持ったローブを身にまとった、義眼帯の男。

「・・・アホが・・・」
「げっ!ノイン!?」

男の第一声に、シーザは突っ込む以前に、しまったという顔をした。アッシュはただ、ぽかんと口を開けて男を見ている。
「お前は度々ギルド(の、部隊)に姿が無いと思えばこんなところにいやがって・・・」
「あのな!オレにだってやりたいことはあんの!人権ってものを少しは尊重しろよお前!てかそれ以前にアホってなんだアホって!!」
「お前のことだド阿呆!」
「ぶ!」
男が片足を持ち上げ、その踵を勢いよくシーザの頬に殴りいれた。
「まあまあ、こんなところでそんな暴れなくても。毎日やってることなんでしょう?」
さわやかな笑顔で、アッシュが男にまったをかける。
「・・・・・・・・・誰だ?」
ゴッ! 思わずアッシュがテーブルに頭をぶつけた。
「あーあー。せっかく感動のご対面~だったのによー。」

kom

アッシュ、シーザ、ノイン、シャロンは、アザラザでそれぞれの旅に戻ることとなる。
アッシュは世界をくまなく旅をすること。シーザは人恋しげに仲間と行動することを求めたが、ノイン、シャロン、それぞれ目的の違う旅をしている。出会い別れは必然というもの。

東山

バーからはアザラザが一望できる。アザラザの隠れた人気スポットである。
「ここら辺でなんか一騒動あれば少しは面白みがあるんだけどなー・・・」
「面倒だからいいよ・・・」
相変わらずドライにつっこむアッシュは、なぜかそう言いながらシーザの言葉にうなずきたかった。
せっかく会えた新たな二人と、すぐに別れてしまう。
そして、勝手に着いてきたとはいえ、少しの間旅仲間だった人物との別れ。少し、さびしかった。
「・・・どうかな・・・」
だが、アッシュの突込みに対してノインが重たいため息をつく。
アッシュもシーザも小首を傾げたが、シャロンが笑顔でバーの入り口に目をやり、二人もようやく気づいた。
額にひっかかったゴーグル、トレードマークに見える頬のバンド、すらっとした体系、そして、巨大な鎌。その男は軽快に口笛を吹きながら軽い足取りでバーに現れた。
「あれ・・・?どっかで見たような・・・」
「コロシアムを制覇した・・・英雄と呼ばれる恭介という方ですよ」
アッシュの呟きに、シャロンが穏やかな笑顔で答えた。自分の名を呼ばれたのが聞こえたのか、恭介が一行の座るテーブルに近づいてきた。

荷個茶ン大王

恭介
「赤と黒の男が暴れてるからもしかしてと思ったが、やっぱりあんたらか・・・外でも内でも騒がしいな。」
シャロン
「すみません。すぐにやめさせますんで」
恭介
「貴女があやまる事はないよ美しいお嬢さん。それより外で飲みなおしませんか。もちろん二人でっ」
シャロン
「(ピクッ)」
恭介
「うをっ!そんないきなり熱い視線をぶつけてくるなんて・・・OKですね。金髪クンお嬢さんを拝借するよ。」
シャロン
「・・・」(殺意)
アッシュ
(ああっ、さっきまであんなに穏やかだったシャロンさんが・・・誰なんだこの人はっ!!?英雄か??)

東山

「結構です」
あくまでシャロンは笑顔で断る。ほかの三人は未だ眼を点にしている。
「ナンパをするなら女性になさってくださいな」
シャロンの言葉に、今度は恭介が目を点にした。
「わっ!ゴメン!!男だったのね・・・ごめんごめん、お詫びにおごるから許して~」
そういうと恭介は別の座席からいすをひとつ持ち出してきてシャロンの脇にどっかりと腰を落ち着かせた。 (よかった・・・)三人が同時に安堵のため息をこぼした。
「何ですか、そんな同時にため息なんかついて・・・」
「いえ、何でもないんです」
「あれー?そこの眼帯のお兄さん?もしかしてマジックギルド特殊部隊の人??」
「・・・それがどうかしたか」
恭介の軽い調子に、ノインは嫌そうに答えた。

どごおおおおおおん!

「な・・・なんだあ!?」
 シーザが突然の爆音と振動で思わず立ち上がる。すると、ノインがまた重いため息をついた。「火山龍だ・・・どうやら寝起きが悪いらしいな・・・」

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