KOMWORK

第十四章 鈍輔、覚醒?

=====サンクの書=====

知ることの不安。

荷個茶ン大王

現実には在りえない光景を目の当たりにし素子は
『鈍輔・・・鈍輔・・・』
っと、うわごとのように呟く事しか出来ないでいる。
もし冷静に事の推移を見ることが出来ていれば、どんぐりの目線が鈍輔だけに強く向けられていたことに気づいたかも知れない・・・
《第2段階に入った.これで力は精練され自由に使えるようになる・・・はずだが・・・》
空はまだ暗く、時を止めてしまったかのように雲の動き一つ許さないでいる。

『おまえがやったのか・・・・・・っ応えろ!女っ!!』
雷に胸を貫かれ、血の混じった唾をとばしながら叫ぶダッドを冷ややかな目で見る、リリス
フルートを口から離ししずかな口調で喋りはじめる・・・ただしその声は、意外なほど重く鋭く耳に響いてくる・・・
『化の物を市街地に下ろすわけにはいかない。そして破壊神、おまえもだ・・・』
止めを刺しにむかってくるリリスに立ち向かおうとするも、足下にたまった血に足をすくわれダッドは倒れてしっまた・・・

ヤッスーシはカメラを通して冷静に物事を見ていた・・・
『黒竜が火炎竜の落ちたほうに集まっている・・・』

kom

海上をすべるようにイルカが走る。
その背にはそう、エリオンの姿が!

「たしかにさっき黒竜と一緒に少年の姿が見えたのだが、
これ以上は近づけないか!」
さしものエリオンもこれだけ黒龍があつまっては容易には
ちかづけない。
少年の安否を気遣うエリオン。
彼の前にはいくつもの荒れ狂う黒い竜巻が!
そのにごった体をつたい海水が天へのみこまれていく。

ここにも黒龍から目を離せない二人の少年がいた。
まっすぐに伸びた一本の枯れ木のてっぺん
左右の枝に分かれて座っている。
アッシュとシーザだ。
「ねえ、影使いって黒龍はあやつれないの!?」
試されるような言葉にシーザは隠さずにむかっとした。
「ここからじゃあ、遠すぎんだよ!」
(どうせ出来ないのさ)
アッシュの思ったことが聞こえたかのように
シーザは枝に立ち上がる。
「でも、何考えてんのかくらいはわかるかもな」
シーザはそういい、目を閉じる。

荷個茶ン大王

記憶の開示
《・・す・・ど・ん・・・鈍・鈍輔っ!》

「(素子の声が聞こえる・・・でも何も見えない、感じられない・・・)」
ポォ・・・
暗闇に現れた光がアザラザの形になって語り始める
『鈍輔・・・』
「またアンタか・・・今は何も感じないんだ・考えたくないんだ。消えてくれよ・・・」
『いいえ、これから貴方が、貴方を取り巻くもの達が何なのかをいわなければなりません』
「・・・」
『この世界の、貴方が読んでいた本のアザラザは過去の未来の私・・・でも貴方の前にいる私が最初のアザラザ』

話を聞くにつれ、鈍輔の意識ははっきりとし、比例するかのように顔色が青く変色していく・・・

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