KOMWORK

第二十章 kom Ver.

=====サンクの書=====

世界は凍りつき、この世の終わりをむかえるとき
人は太陽のもと囁き栄えるときを繰り返す。

壊れて止まらぬ回転木馬。

この物語には二人の姫がいる。
そして、二人の英雄が・・・・・
いや、数えきれない英雄がいる。

希望を胸に昇る螺旋階段。

連鎖を断ち切るループカッターは
苦悶の表情を浮かべそこに座す。

第一節 二人の姫

氷の化身として、老いることもなく美しく永遠を生きる定めの女性レイ。
彼女が世界を凍らせる。
炎の化身として、老いることもなく美しく永遠を生きる定めの女性アザラザ。
彼女が時を止め、彼女らが時を繰り返す。

氷の城、憂いに満ちた銀の髪を揺らしながら彼女はすぅっと、息をはく。
白く白く、その吐息はこの国を機能させなくする。彼女の名前はレイ。
「あの人は去ってしまった。
そして、憎きわが民も、憎きわが世界もいずれは去るであろう。
では、それが今こようとかまうまい。私にはそれだけの力がある。
全てを氷漬けにし世界を止めるだけの力がある。
わたしの思う心はただそれだけ。」

火山口、炎に守られた城壁、しかしそれは城とも思えぬ出で立ちだ。
灼熱の炎に見守られながら、王座にはひとり少女が座す。彼女の名前はアザラザ。
「レイは人を想う心を知ってしまった。執着する愛を知ってしまった。
良いことだと微笑んであげれたらよかったのに。
誰も知らないこと。
私は知っていた。なぜなら私たちは繋がっていたから。
今はわからない。彼女のことが私にはわからない。」

赤い瞳の双子の姫君。
彼女が世界を凍らせる。
彼女が時を止め、同じ時間を繰り返す。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
元凶はこのふたり。

第二節 英雄となる者

第三節 英雄である者

第四節 消えた男

第五節 武技大会と災厄

第六節 裏切り

第七節 生まれた場所

第八節 ループカッター

第九節 エピローグ

第十節 あとがき

up